ディアーナ (フラワーコミックスアルファ) / 江平洋巳
●あらすじ
時は大正。伯爵家の令嬢と、その主治医の許されぬ恋。
診療の名に隠された禁断の関係はやがて―
●ネタバレ感想
単行本に書かれているあらすじ↑だけで心鷲掴みなのですが(笑)
大正ロマン、歳の差、身分違いの恋。好きな人にはたまらない、
少女漫画的トキメキ要素が三拍子そろっております。
大正・昭和初期の抒情画および1920年代のアール・デコのイラストレーションを彷彿とさせる、妖しく耽美的な絵柄で作品世界とピッタリマッチ。
江平先生の絵柄は、このあたりからも影響を受けてらっしゃるのかなぁ。
余談ですが、この時代のイラストレーションでは、松本かつぢ&ウンベルト・ブルネレスキのファンです。
少女漫画にも受け継がれてますよね。
以下ネタバレです。
ラスト付近の展開は、心中失敗→先生だけ生き残る→次第に狂気に囚われてゆく→施設で独り余生を過ごす…という感じだと思うんだけど、
最後に先生の前に現れた玲子は、妄想の世界で生きる彼が見た幻影なのか、それとも死の世界から訪れた彼女の霊なのかどっちなんだろう??
迎えにきてくれてありがとう、の涙なら後者かなぁ?