なないろ読書手帖

漫画や小説の感想など。。

小さな恋のものがたり 第43集 (学研パブリッシング) / みつはしちかこ

小さな恋のものがたり第43集

●ネタバレ感想
母が読んでた影響で自分も読んでた小恋。ついに完結!と聞いて十数年ぶりに購読。
最後に読んだのが30巻あたりなので、違和感ないかな?話分かるかな?と若干不安でしたが絵柄も雰囲気もあの頃のまま。懐かしい再会♪
松木さんナイスキャラだったよなぁ~なんて思い出しながら読んでました。

最後に読んだ時点では年上のお姉さんだったチッチが今や遥か年下の女の子に…
あらためて読むとチッチが可愛い!
一途でひたむきだし、チョコマカしたところが小動物っぽい。
お母さんの天然ぶりもかわいい。チッチの性格はお母さん譲りなのかな。
しかし…サリーのチッチに対するそっけなさぶりに泣けた。
今読むと約束破るわ相合傘は断るわ、チッチ哀れ。昭和風に言うと硬派ってやつでしょうか。めげないチッチの根性がスゴイ。

で、結末についてなんですが。※以下ネタバレ注意
このふたりって、両思いと思ってたんですけど、チッチが43巻の中で「長い長い片思い~」って言ってるんで、あくまで片思いだったのね。
作者の中では最初から結末は決まっていて、片思いに始まり片思いで終わるというスタンスだったのかな。
1960~70年代くらいの漫画って離別エンド死別エンド結構多い印象(有名どころは大体コレでは)

みつはし先生、長年お疲れ様でした。 

ちぇみと三兄弟 1 (Feelコミックス) / いがわうみこ

ちぇみと三兄弟 1 (Feelコミックス)

●ネタバレ感想
初めて読む作家さんだけど、大当たり。面白かった~^^
なんたってちぇみがかわいい。10歳くらいにしか見えないよ。
ヒロインの好感度が高いと割増しで楽しめる♪

独特のテンポと時折入るギャグが心地よく、シビアな設定だけどドロッとせずにさくさく読めるのが良いです。キャラクターも個性強し。性悪女に負けるなちぇみ~

天涯孤独の主人公がひきとられた先でタイプの異なる兄弟達と出会い、絆深めつつラブも匂わせつつ、主人公を陥れようとする性悪女も登場し…
って、設定は王道の少女漫画っぽいかも。
設定なのか、テンポなのかなんだか懐かしい感じがする。
だけど掲載誌的にもひとクセある感じで先が楽しみ♪

今後恋愛が絡むとするなら、次男かなぁ。
歳の差&残念な眼鏡好きとしては長男と絡んでほしいけどどうなるかな。

おんなのいえ(4) (KCデラックス BE LOVE) / 鳥飼茜

おんなのいえ(4) (KCデラックス BE LOVE)
●ネタバレ感想
3巻までは「うーん、これは、くっつきそうな二人がくっつかずに外す方向なのかなぁ」とか思ってたんですが。そうでもないのかな…
順当に、あり香と川谷さん、すみ香とマコちゃんがくっつくのかな?

感情の動きがとてもリアルですね。
状況的には浮気だったり不倫だったりするわけですが、それを納得させられてしまうような描写というか。こういう時はこんな感情になってしまうんだろうなぁみたいな。
川谷さん妻から別れを切り出される→あり香と男女の仲にまでの流れは絶妙だな。
どうしようもなく縋り付きたい時にお互いが出会ってしまったらしゃーないのかなと。
(肯定も共感もできないけど…)

にしても弁護士の大河内さんよい人すぎる。
大河内さんスピンオフなんかあったら是非読みたい(絶対ないだろうけど…)
同じように真面目で奥手な方と幸せになって頂きたい。 

逃げるは恥だが役に立つ(4) (KC KISS) / 海野つなみ

逃げるは恥だが役に立つ(4) (KC KISS)

●ネタバレ感想

逃げ恥4巻、読んでる間終始ニヤニヤ、口許ゆるみっ放しでした~

契約恋人としてスキンシップを取り入れたみくりと平匡さんの間に少しずつ変化が。
お互い恋を自覚しつつも一筋縄ではいかず…
もう読んでるこっちが恥ずかしいくらい初々しい!夫婦だけど恋人で、一歩踏み出せない初々しさが新しい!

恋するみくりがかわいい。けなげすぎるよ…
そんなみくりに惹かれつつも距離を置こうと葛藤する平匡さんがもどかしい。
はやく平匡さん、みくりの愛に応えてあげて!独身のプロになんかならなくて良いの!
あくまで漫画なんですけども、すぐ側にいるような、恋を全力で応援したくなるような、そんなふたり。

海野先生のあとがき読んだんですけども。とても素敵な感性の方なんだなぁと。
「子供もいないし漫画も描いてないよーという人も、やっぱり何かを育てている気がします。」という一文には感銘を受けました。自分も何かを育てられたら良いなぁ。

寄稿はTONO先生の平匡さんと、久保ミツロウ先生の百合ちゃんが素敵でした。
サイン会の整理券もゲット出来たので楽しみv

関根くんの恋 5 (Fx COMICS) / 河内遙

関根くんの恋(5) (Fx COMICS)

●ネタバレ感想
あぁとうとう関根くんの恋が終わってしまった。
楽しみに読んでた作品が終わるのはちょっと寂しい。

関根くんの恋、実って良かったね。5巻は一途な関根くんの想いがこれでもかと詰め込まれていて、ドキドキしっぱなしでした。
終盤は怒涛の展開でしたが、サラちゃんにセーターは着てもらえたし、名前も呼べたし、両想いですべて丸く収まってめでたし♪

やっぱりですね、少女漫画の醍醐味って、恋が成就するまでのドキドキワクワクだと思うんですよ!(関根くん~は少女漫画と思ってます)
河内先生はその過程描かれるのが上手いなぁと。間と表情が絶妙。
ここぞという場面で使われる大ゴマがとても印象的でした。(考えたら少女漫画で見開きの大ゴマってあんまり見ないかも)

欲をいえば、サラちゃんの揺れ動く恋心ももうちょっと見てみたかった。
あと堂島と梢の恋の行方も。本誌が休刊せずに連載が続いていたらこのへんも描かれたのかしら??

諸事情あれど、終わりよければすべて良し、綺麗に終わって良かった良かった♪

ベルサイユのばら 11 (マーガレットコミックス) / 池田理代子

ベルサイユのばら 11 (マーガレットコミックス)

●ネタバレ感想
ベルばら、40年ぶりの新刊!
既刊を最後に読んだのが10年近く前という状態だったので大丈夫かな~と思ってたんですが、折々に回想が入るのですんなり入り込めました。

過去作の続編って、絵もキャラの性格も変わってて違和感あったり、蛇足と思う事もあるんですが、ベルばらはそのへんは杞憂でした。今の絵も良いv
巻末のインタビューで池田先生が元々描きたかったエピソードと仰ってるだけあって、内容も濃くて面白かったです。

一番面白かったのはアラン編。
アラン、昔よりかっこよくなってる!
ル・ルーもえらいかわいくなっとる!
アランとル・ルーのエピソードはかなりときめきました(←歳の差&身長差好き)
初めて交わした言葉が「あなたを待っていたわ」「だろうと思っていた」だなんて、もう何か運命としか思えない。絶対お似合いだと思うこのふたり。
なんたってル・ルーはオスカルの姪っ子だし~。いつかまた再会しますように。

↑と、これを書いた後に調べたら、「エロイカ」でアランのその後が描かれてるんですね~。生涯独身だったのか…そうか…

新刊読んだあとに、あらためて既刊を読み返したんですが、昔とはまた違った視点で読めて、新鮮でした。
今読むとオスカルがかわいい。昔は格好いい大人の女性みたいな認識だったのに。
特にアンドレと両想いになったあたりから乙女すぎてカワイイ…
ちなみにアンドレは初期のポニーテール時代が好きです、傍観者っぽさが。

続編の予定もあるそうで、楽しみにしています♪